床上がりをそろえる
ダンスドレスに限らず、フレアのたくさん入ったスカートを作る時には床上がりを揃える作業が不可欠です。床上がり、というのはスカートの裾が床から何センチか、ということなのですけども。
フレアのたくさん入ったスカートは場所によって、生地の地の目が変わります。
生地の地の目が変わると布の伸び方、垂れ方が変わってきます。
スカート丈が50センチとかのミニ丈ぐらいまででしたら、いくらフレアが入っていても丈が短いだけに、布の重みで垂れ方が大きく変わることはありません。
ですが、フルレングスやそれに近いマキシ丈(くるぶし丈)ともなりますと、布の重みでバイアスに近い部分は垂れ下がり、縦や横などのあまり伸びない地の目の部分はそれほどでもない、と場所によって長さが変わってしまうのです。裁断するときに、どの場所もきっちり同じ長さで裁っていたとしても、です。
こういうところが布は紙とは違うといわれる所以でもありますね。
接ぎ、つまりミシン目が入ることで伸び止めになってだらだらと垂れ下がることが防止されることもありますが、ちょうど接ぐ位置の地の目もバイアスだと、縫い慣れないと伸ばしながら縫ってしまってることもあります。
まだ若かった頃は、私も何も考えずに縫って伸ばしてしまったこともありましたが、最近はきちんと方向を守ることや縫うときの布送りの仕方の加減で、接ぎ目の位置が寸法以上に伸びてるということは殆どなくなりました。
けれど、やはりバイアスの部分は伸びて垂れ下がるので、床上がりを揃える作業は不可欠です。
前置きが長くなりました(苦笑)
そんなわけで大抵の床上がりはヘムラインが床と平行になるよう、長い部分を切って揃えるのですが、今お預かりしているお直しのドレスはスカートの丈は一定なのですが、なんとボディ部分がスカートの重みで垂れてしまっているので、ボディ部分をカットして揃えました。
このスカートは全円、もしくは半円を接いでフレアを出しているタイプなので、やはりバイアス部分は伸びてるはずですが、デザインとしてヘムラインに別布のテープがあしらわれているのですね。
別布テープが伸び止めになっているようです。
ボディにストレッチ生地を使ってスカートはシフォンやサテンといったドレスは、スタンダードドレスでは割とポピュラーなつくりなので、私も気をつけたいと思います。
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